ドラえもんVR―どこでもドア―

実機について

"できたらいいなは、もうできる。"


「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」公開記念として、藤子プロ・小学館等とバンダイナムコエンターテインメントによる合同企画。
2016年にお台場の期間限定イベント「VR ZONE」を成功に導いた、VRエンタメ集団「project i can」が制作を手掛けた。
国民的人気を誇る漫画作品「ドラえもん」に登場する"ひみつ道具"の一つ、「どこでもドア」を再現したVRアクティビティである。
作品の主人公・のび太の部屋に設置された「どこでもドア」を通り、極寒の南極へ冒険する設定となっている。
2人同時に参加可能。

筐体は、のび太の部屋をほぼ実物大で再現しているが、どこでもドアと机が実際に設置されている以外、
窓や本棚などが置かれた2面の壁は、スクリーンに描かれたイラストである。
床には振動機構が内蔵されており、体験中のシーンに応じた振動が加わる。
VRシステムは前年の「VR ZONE」でも用いられた、HTCの"VIVE"を引き続き採用しているが、
VRゴーグルのフロント部分に、モーションコントローラー「Leap Motion」が追加されており、
体験者の手指の位置を把握して、ゴーグル内の映像として表示される。
更に「project i can」初の試みとして、MSI製のバックパック型PC「VR One」を採用。
これによって体験者はハーネスや電源ケーブル類から解放され、自由にVR空間を歩けるようになった。
通常は手に持って使用する「VIVE」のコントローラーは、どこでもドアと机に仕掛けられており、
ドアや机を開けた時の映像や、演出の切り替え等に使用される。

2017年2月20日から4月14日まで、東京ソラマチの特設会場にて事前予約で体験可能。
但し、13才未満の小児は体験不可。


【参考資料】

ドラえもんVR「どこでもドア」公式サイト
(https://www.doraeiga-vr.com/)

バンダイナムコエンターテインメント「VR ZONE-project i can-」公式サイト
(https://project-ican.com/)

CNET Japan「どこでもドアを再現した「ドラえもんVR」を体験--「できたらいいな」がVRでできた」
(https://japan.cnet.com/article/35096734/)

Impress Corporation「どこでもドア」をVRで再現! 「どこでもドア」の先に広がる南極大陸」
(http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1044735.html)

作品について&戯言 去年のお台場「VR ZONE」での興奮が、未だに冷めやらぬ2017年の初春…
また「project i can」がやってくれましたよ!!
しか〜し、作者は残念ながら5月末に海外へ社員旅行があるため、出費を控えなければならないという状況…
自分の運の悪さを呪いながら、報道各社の先行体験レポートを読んでいると、やっぱり体験したくなる…
じゃあ、例によって筐体ミニチュアを作って悔しさをぶつけようと、制作に踏み切ったのでした〜。
VRゴーグルは既存作品からの使い回しですが、バックパックPCはスチレンボードから新規に制作しています。
勿論、ドアも机も開閉可能です。


ギャラリー

VRアクティビティの舞台となる、のび太の部屋。
何といっても最大のネックは、窓や本棚が描かれた部屋の壁でした。
公式の画像を変形させたりと、試行錯誤したものの上手く行かず…
結局、木目や壁紙等の部分を切り出し、様々な加工をして地道に貼り付ける方法で何とか描くことが出来ました。
生ポリゴンにテクスチャーを貼り付けていく様な感覚ですかね?
ちょっと手間が掛かりましたが、パズルみたいで楽しい作業でした♪
かなり粗い造りですが、1/24と言う小ささだからこそ、こんな誤魔化しが効くんです(笑)

メインの仕掛け「どこでもドア」。
当然、開けても向こう側がスケスケなだけですが、VRゴーグルを通して一歩踏み出すとそこは南極!!
実はドアの向かい側の壁の小さい穴から、冷風が吹き出す仕掛けがあります。
危険を感じて引き返して、もう一度開けてみると…
何と、電車の屋根の上!!頭上にトンネルが迫ってきます!!

もう一つの仕掛け「のび太の机の引き出し」。
言うまでも無く、タイムマシンへの出入り口と言う設定で、ココからドラえもんが身を乗り出して語り掛けます。
引き出しは底が抜けていますが、VRゴーグルを通して見ると時空間が広がっていて、
差し入れた腕が消えてしまうという、とても不思議な体験が出来ます。

のび太の部屋に入ったら、やっぱり昼寝しないとね♪

でも、バックパックPCを背にしたまま寝転ぶと、スタッフさんが血相変えて飛んできますよ〜
あやとりか、射的で我慢しましょう。←原作を知っていれば判るネタ(笑)